紀の国大学シンポジウムを開催しました(2017年11月28日)
公開日 2017年12月05日
紀の国大学シンポジウム
2017年11月28日、紀の国大学シンポジウム「わかやまの未来を切り拓く若者を育むために」を開催しました。
平成27年度に文部科学省に採択された「地(知)の拠点大学による地方創生推進事業(COC+)わかやまの未来を切り拓く若者を育む“紀の国大学”の構築」では、和歌山県内の高等教育機関の力を結集するとともに、隣接する大阪府内の総合大学等が協力して、新たな雇用を創出し、地域への定着を図ることを目的に、地域の課題に即した実践的なキャリア教育プログラムを展開しています。
今年度は、県内の地域活性化に関する取り組みの更なる発展のために大学および地域のニーズ・シーズを共有することで、双方の現状を理解し、新たな協働が生まれる場としてシンポジウムを開催しました。
プログラムは、基調講演、ポスター(パネル)展示、パネルディスカッションの三部構成で行いました。
第一部は、和歌山大学長 瀧寛和氏の挨拶で始まり、和歌山大学COC+推進室長 金子泰純氏より紀の国大学の事業概要説明をいただきました。
基調講演は、文部科学省高等教育局大学振興課 大学改革推進室改革支援第一係長 庄司祐介氏、高知大学副学長、地域連携推進センター長 受田浩之氏、千葉大学コミュニティ・イノベーションオフィス 地域イノベーション部門長 鈴木雅之氏にご講演いただきました。庄司氏からはCOC、COC+事業を推進するために全国の高等教育機関が取り組む教育カリキュラム改革の類型や高等教育機関に期待することについて、受田氏からは地域との協働を促進するコーディネーターの重要性と役割について、鈴木氏から地域との協働を促進するために大学と自治体の役割分担の重要性についてお話しいただきました。
事業概要説明
基調講演の様子
基調講演の様子
基調講演の様子
第二部では、和歌山県内の産官学金労言連携におる地域活性化事例のポスター(ブース)展示を行いました。
紀の国大学の事業協働機関が実施する事例に加え、県内の自治体、県外大学からも展示いただき、参加者と出展者の活発な意見交換が行われました。
ポスター(ブース)展示の様子
ポスター(ブース)展示の様子
第三部では、『地方創生に向けた大学と地域の役割-わかやまの未来を切り拓く若者を育むために-』というテーマでパネルディスカッションを行いました。
和歌山大学副学長 石塚亙氏をモデレーターに、紀の国大学を構成する高等教育機関の教員、受田氏、鈴木氏にご登壇いただきました。
和歌山県の進学・就職事情に焦点をあて、学生をわかやまに押し出す側の高等教育委機関(大阪府)と受け入れる側、引き留める側の高等教育機関(和歌山県)双方の具体的な取り組みを取り上げつつ、和歌山県の地方創生に向けて幅広く議論を行いました。
パネルディスカッションの様子
約180名の方に参加いただき、わかやまの地方創生に向けて高等教育機関と地域の協働の姿を考える貴重な機会となりました。
次年度以降も地域の拠点となれるよう更なる発展をめざします。